「コンセプトのつくりかた」を読んで

タイトルにひかれて玉樹 真一郎さんが書かれた書籍「コンセプトのつくりかた」を読んで実践してみました。

コンセプトとは…「良いものを作り出す時に考える道標」

良いものとは……

  • 既知の良さ
  • 未知の良さ

の二つに分けられる

既知の良さ

  • 世の中の大半が「既知の良さ」の競争
  • 大量のリソースが必要

未知の良さ

  • 自分も含めて良さが分かっていない
  • リソース以外の何かが必要

リソース以外の何かとは、コンセプトの事

コンセプトは「アイテム + ビジョン」でできている。

ビジョンとは

ビジョンは実現可能性を考えない自由な発想

  • 未知の良さへ向かう道標
  • 素直な願い

アイテムとは

  • ビジョンを実現するために必要な要素
  • コンセプトとはビジョンの集合体

ビジョンを実現する為に、アイテムを世界から選び取って成功までの物語を作り出す

まとめると

  • 何をしたいか?(ビジョンの集合体)
  • 何を用いるのか?(アイテムの集合体)

改めて「コンセプトとは」

コンセプトの原則

  • 覚えやすい
  • 伝わりやすい
  • 変わらない

伝達の為の条件を満たす方法

  • 数字を除く母国語の文字
  • 日本語なら最大20文字以内

長すぎたり細かすぎたりすると、人を伝わるうちに変化しやすい

ポイント

  • 未知の良さなので、「良い」という言葉が出ない
  • 不安だったり、否定が多いのは、未知の良いものに近づいている兆し

コンセプトのつくりかたを実践してみた

テーマを決めて8人ほどの協力者が集まりました。その時のルールと手順がこちら。

  • 発言は自由だが、仲間の意見を否定してはいけない
  • 不満を吐き出してもOK
  • 発言は声に出し、黒ペンで付箋に書く
  • 意味の似ている付箋は近くに置く
  • 近い要素にグループ名をつけてまとめる
  • 衝突するグループがある場合、細かいグループに分ける
  • 付箋を分割してもOK
  • グループ化できない付箋はそのまま(8枚以下が目安
  • グループ間に大きな空白がある場合、空白周辺に位置する付箋やグループを参考に新たな付箋を* 追加する
  • 反対の意味のグループ間に線を引き、なりたい方へ矢印を書く
  • 一本の大きな流れを見いだし、全体のメッセージを持たせる
  • 見い出した流れの開始から終了までのグループ名称を取り入れながら、仮の(昔話風)物語を作り出す
  • 参加メンバー全員の同意を得られるまで物語化を続ける

実践してみて

  • 全員の話を聞きながら進めるなら、参加人数は5人くらいが限界かも
  • 付箋の電子化は記録と共有という意味で必要
  • 既存の話をすると、一気に付箋化が止まるので極力避けた方が良かった
  • 話題をスライドさせる事がとても重要でしたが、とても難しい
  • やってみたい内容を引き出せなかった
  • 現状から変えたい内容を引き出せなかった
  • 雑談をほとんど引き出せなかった